2013年04月11日

天赦園の三尊石組み

三尊石組みは、仏様、菩薩様に見立てた石組みで、園を見守る守護石として配されています。
真ん中の石は阿弥陀如来、右の脇侍石は観音菩薩、左の脇侍石は勢至菩薩に見立てられています。

西方浄土から園を見守る三尊石。

P1010491.JPG


鬼門の艮(うしとら。北東)の方角を護る三尊石。


三尊石1.jpg

枯れ川源流付近の三尊石。

子持ち石2.jpg


枯れ川石組みは、過去・現在・未来の時の流れも象徴しており、その源流は宇和島伊達家の源である東北の地を意味します。

伊達家繁栄への感謝と願いを込めて、この三尊石の主尊石には子持ち石が用いられています。

今回は三尊石の説明でちょっと触れただけですが、日本庭園には作庭者の思いや願い、自然への感謝の念などが込められているんです。

私もまだまだ勉強中ですが、・・・深いです・・・!
それらを知ってあらためて庭を眺めてみると、純粋に自然を楽しむというのとはまた違った趣が味わえます。
posted by 天赦園管理人 at 14:00| 天赦園の石・石碑