園内の栗の木に実がなりはじめました!季節は秋。
とはいえ、まだまだ暑く、秋のお花ももう少し先・・・ということで、今回は園内の「三尊石」(さんぞんせき)をご紹介します!
「三尊」とは仏教用語で、仏様(真ん中)と、その両脇(脇侍)にひかえる菩薩様のことで、その様子を石組で表現したのが三尊石です。
苔山の三尊石。
正面から見るとこんな感じ。この石の直線上には、宇和島城が位置しています。つまり、宇和島城の守りという意味の込められた三尊石なのです。
園内の笹や竹は、伊達家の家紋「竹に雀紋」にちなんで植えられています。
こちらは、園の西側中央あたりにある三尊石。園の守りです。
こちらは三尊石ではありませんが、とっても貴重な石。
お浜御殿時代に柿本人麻呂神社の手水鉢として使われていたものです。
烏帽子の形に似ているので「烏帽子石」(烏帽子手水鉢)と呼ばれていますが、もとは「えびす岩」と呼ばれていたようです。
何がスゴイかというと、何とこの石、自然の造形でこの形になったというのです!もとは海中にあって、波であらわれて・・・この形になったという伝説が。江戸時代の人も「それはスゴイ!神様による造形だ!(?)」ということで、色んな人に珍重され、各地を転々として…最終的にお殿様のお庭にやってきたとか。
そして、宇和島藩5代藩主伊達村候(むらとき)公がこの石の由来を文書にしたためて・・・「この石はこういう由来のある貴重な石なので、後世の人も大切にしてね」との思いを込めて、これまた何と!タイムカプセルにして地中に埋められて・・・
それが明治時代(明治32年)に発掘されたのだそう。
さらに驚いたことに!一緒に入っていたこの石の図によると、手水鉢の上に、手前の四角い石(文字の書いてある石)が乗っかっていたのです!当時は恐らくそういう使い方だったのでしょう・・・でも、どうやって手を洗うんだろう・・・(手を洗うところが狭すぎ!)。
ご来園の際には、「なるほど〜これか!」と思いながらご覧になってみてくださいね!
ご来園、お待ちしております!
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posted by 天赦園管理人 at 15:57|
日記